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《ピピピピ--♪》


翌朝。陽一の部屋では、目覚ましがうるさく鳴り響く。


陽一は、眠たい目を擦りながら目覚ましを止めた。


ドタバタ--バン!


「陽一!朝よ、起きなさい!」


陽一の母親が、勢いよく扉を開けた。


「…………おはよう」


「あら、先に起きてるなんて珍しいじゃない」


陽一の母親が、驚くのも無理もない。いつもなら、母親に起こされて10分後に起きてくるのが日課。


「せっかく早く起きたんだから、着替えて下に降りて来なさい」


陽一の母親は、下に降りていった。 陽一は大きな欠伸をして、夏の制服に着替えて下に降りていった。