「山辺!お前なんで魔王なんかに!?」


「だって僕、すごく強くなってるんだもん!」


「は?」



「例えば手に入れたい能力、
その能力を持ってる人たちから奪えちゃうんだよ?すごいよね!?
ほかにも道具とかだったら欲しいと思うだけで手に入る」


「お前・・・お前はそんな奴じゃなかっただろ!?」



「そうだよ?昔はね?
むしろ君が今の僕みたいに
欲しいものは何でも手に入れてたよね?」


山辺は悪い笑みを浮かべながら続けた。