山辺、そいつは金持ちだが
俺とは違い努力を惜しまない人間だった。


親のコネなんて使ったことないだろう、
成績はいつもトップ、周囲からの人望も厚いやつだった。


俺だってそれを認めてた。


俺はある日教室に忘れ物を取りに戻ると
俺の陰口を言ってるやつらがいた。


「お前よく西園寺なんかと仲良くできるな?」


ドアを開けようとした瞬間
飛び込んで来た言葉に俺は硬直した。