「これ超うまい!」


「そうですよねー!?
・・・あれ?勇者様!手が!」


「ん?あ・・・ててて・・・」


食べるのに夢中で忘れていたが、
今スプーンを握ってる手にはマメが出来てて痛いんだった。


「思い出したらめっちゃ痛い・・・」


「待っててください!いま治療しますから!」


「え、治療って・・・」


ララはそういうと俺の両手を軽く握った、
するとララの手から小さな光が漏れだした。


「わ、わ・・・!なんだこれ?」


「じっとしててください・・・
すぐ終わりますから・・・」


ララは目を閉じながら
呪文の様な言葉を小さな声で呟いていた。