「おい!余計な事考えてるだろ!
集中しろー集中!」


「は!はい・・・!」


その後も俺は剣の素振りを続けた。


「よーし!今日はここまでだ!」


「はぁ・・・はぁ・・・!
いってぇ・・・マメができてるよ・・・」

両手を開くと手のひらの
あちこちにマメが出来ていた。


「おう!勇者様!手じゃなくて腕を見てみろ!」


「はぁ・・・?」


ため息交じりに返事をしたあと
言われたとおりに腕を見た。