披露宴のときに愛媛の佑一郎から、発泡スチロール箱に入った鯛が届けられた。 「愛媛から鯛が来た」 というので話題になったらしかったが、希は新婦であいさつ回りばかりしていたからか、とうとう食べ損なってしまったらしく、 「今度また送ってもらう」 という希に、電話の向こう側で佑一郎は苦笑いをしたのであった。