そのあと少しはルビーとツーリングでデートを楽しんだりした。

 帰りに茅ヶ崎駅に着くと、

「…ありがと」

 たどたどしい日本語のあと、ルビーは大也にふんわりとキスをした。

「…You're kind」

 ルビーは好意を懐き始めていたのかも知れない。

 それからもたびたび休みになると逢っていた二人は、

「ワタシはアイシテマス」

 片言の告白をされたあと、ときどき身体を合わせたりする関係になった。

「これは…一応、恋愛なんかなぁ」

 などと大也はもやもやした感もなくはなかったのではあるが、それでもルビーの想いに応えようとは思っていたらしく、一緒にいられる限りは二人で過ごした。