華子は一誠にお礼のつもりでお菓子を渡すために一誠と会ったのをきっかけに親しくなって、皓や健次郎が気づいたときには、すでに交際していた。

 はじめは驚いたらしいが、

「あの二人なら、案外お似合いかも」

 皓いわく可愛らしい華子と、ワイルドだが整った顔の一誠は、どこか馬が合ったらしかった。

 しばらくして皓の家へ華子と一誠が連れ立ってあらわれたのであるが、

「うちら、結婚することになった」

 と報告をしに来た。

「こんなことがあるんだねぇ」

 皓はその話題をインスタグラムに書いたところ、

 ──縁結びカブ。

 といつしか呼ばれるようになっていたらしい。