昔から、異質だとわかってはいた。
お化けとか、ゾンビとかは人並みに怖いと思っていたのに。
ただ、ただ。骨の状態は全然怖いどころか、綺麗に思うくらい。
あの形状、骨の美しさ。質感は流石に触る機会がほとんどないので、わかってはいないが。頭の出来が良かったおかげか、進学関連も部活動も理系に進めて。
就職も、医療関連の研究者になれた。まだまだ新人ではあるが。
あの日は珍しく早く帰れたので、錦で一杯飲むかと言う気分で訪れたのだが。気づいたら、『界隈』と言う場所に迷い込んでいたのだ。
骨とか骨格は好きでも、他は女らしく怖いものは怖くて妖怪だらけの町並みに迷い込んでしまって。やっと安心出来る場所に辿り着いたら、同じような人間の女性がいたので安心してしまったが。
店主の猫人が言うには、秋保に視える才能が開花したかもしれないと言われた。
だから、あの人にも出会えた。
秋保を送ってくれると言ってくれた、超超超かっこいい妖怪の合歓。
骨格もいいから、スタイルもいいなとは思っていたが、正体が骨だけの妖怪と言うのは、秋保にとっては運命的だった。
連絡先も交換出来たので、いつでも彼に会えるかもしれない。
骨マニアで、いつもならドン引きされる秋保の趣味にも、特に否定せずに受け入れてくれたのだ。
「これはもう、運命!」
恋と呼べるかはわからない。
けれど、あのイケメン以上に美形の骨格を見られるかもしれないと言うのには、少なからず興奮はしている。
まだ友達とは言い難い、知り合い程度の関係ではあっても。
秋保は、彼に。彼の骨格と言うか、妖怪としての本性が見たくて見たくてたまらなかった。
帰り際に見たいとも思っていたが、合歓の本性は巨大らしいので町中だと迷惑をかけるらしく。
『俺の本性が見たいってお嬢さんだなんて、初めてだよ』
ああ、見てみたい見てみたい。
頭部が。
胸部が。
腰骨が。
関節が。
どんな形状でいるのか、楽しみで仕方がない。
標本と違って、冷たいのかどうかも気になってしまったが。
明日には、合歓に会える。
前もって、LIMEで約束していたのだ。
少しだけなら、合歓の本性である『がしゃどくろ』を見せてやってもいいと。
ただし、引かないでくれとも言われている。
遊園地のアトラクションさながらの、巨大骨妖怪。
そんなの、引くはずがないと秋保は自覚しているのだが。
作り物じゃない、生きた存在。
それには、少しドキドキしていた。
とりあえず、明日のために、と秋保はゆっくりと寝ることにしたのだった。
お化けとか、ゾンビとかは人並みに怖いと思っていたのに。
ただ、ただ。骨の状態は全然怖いどころか、綺麗に思うくらい。
あの形状、骨の美しさ。質感は流石に触る機会がほとんどないので、わかってはいないが。頭の出来が良かったおかげか、進学関連も部活動も理系に進めて。
就職も、医療関連の研究者になれた。まだまだ新人ではあるが。
あの日は珍しく早く帰れたので、錦で一杯飲むかと言う気分で訪れたのだが。気づいたら、『界隈』と言う場所に迷い込んでいたのだ。
骨とか骨格は好きでも、他は女らしく怖いものは怖くて妖怪だらけの町並みに迷い込んでしまって。やっと安心出来る場所に辿り着いたら、同じような人間の女性がいたので安心してしまったが。
店主の猫人が言うには、秋保に視える才能が開花したかもしれないと言われた。
だから、あの人にも出会えた。
秋保を送ってくれると言ってくれた、超超超かっこいい妖怪の合歓。
骨格もいいから、スタイルもいいなとは思っていたが、正体が骨だけの妖怪と言うのは、秋保にとっては運命的だった。
連絡先も交換出来たので、いつでも彼に会えるかもしれない。
骨マニアで、いつもならドン引きされる秋保の趣味にも、特に否定せずに受け入れてくれたのだ。
「これはもう、運命!」
恋と呼べるかはわからない。
けれど、あのイケメン以上に美形の骨格を見られるかもしれないと言うのには、少なからず興奮はしている。
まだ友達とは言い難い、知り合い程度の関係ではあっても。
秋保は、彼に。彼の骨格と言うか、妖怪としての本性が見たくて見たくてたまらなかった。
帰り際に見たいとも思っていたが、合歓の本性は巨大らしいので町中だと迷惑をかけるらしく。
『俺の本性が見たいってお嬢さんだなんて、初めてだよ』
ああ、見てみたい見てみたい。
頭部が。
胸部が。
腰骨が。
関節が。
どんな形状でいるのか、楽しみで仕方がない。
標本と違って、冷たいのかどうかも気になってしまったが。
明日には、合歓に会える。
前もって、LIMEで約束していたのだ。
少しだけなら、合歓の本性である『がしゃどくろ』を見せてやってもいいと。
ただし、引かないでくれとも言われている。
遊園地のアトラクションさながらの、巨大骨妖怪。
そんなの、引くはずがないと秋保は自覚しているのだが。
作り物じゃない、生きた存在。
それには、少しドキドキしていた。
とりあえず、明日のために、と秋保はゆっくりと寝ることにしたのだった。