「申し訳ございませんでした、ご主人様」

 慌てて頭を下げる。

「うーん、アレマは嫌なのね。そうねぇ、そうねぇ……」

 イザベラは真剣に考えているようだ。

「だったらジャンはどうかしら?」

 暫くして、イザベラはオレを見てそう言った。

「はい、喜んで!」

 アレマよりずっといい。骨を見せられた犬のように飛びつく。それ以上変な名前を付けられたくない。