動揺したように、宇宙の中の星が揺らめく。
ああやっぱり綺麗だ。手に入れたい。オレのものにしたい。こんな風に心をさざめかせる様を、誰にも見せたくなんかない。
「キスをしてもいいですか?」
例えばそれが仮初でも。ただ性奴隷として利用されるだけだとしても。それでも良いからこの人の初めての体験を奪いたい。
ようやくイザベラは顔を赤らめた。
「い、イヤよ」
「どうして?」
「そんな必要ないわ」
「必要です」
「交合うだけでいいと言ったでしょう。嘘も慰めもいらないの。私が欲しいのは、交合ったという事実だけ、結果だけが残ればいいのよ」
オレの思いも、オレとの想い出もいらないと拒絶するのか。