「でも、オレが無理です」
「アナタは上手だって聞いたわ! どんな相手でも文句ひとつ言わずに抱いて、誰をも虜にするって!」
「でも、無理だ」
「どうして」
「ご主人様、アナタはまだ幼過ぎます」
「はあ……? もう二十四よ。熟女の域だわ! 何言ってるの」
「あなたはまるっきり子供だ。身体は二十四かもしれないが、心はまるっきり子供だよ。ガキ過ぎて、全然抱く気になれない」

 乱暴に言い放てば、イザベラはギュッと唇を噛みしめた。

「バカにして……。だったら……どうすればいいのよ……」

 泣き出しそうな声だった。

「女性として魅力がないことは知ってるわ。だから、一番の性奴隷だったら我慢してでも交合ってくれるって、そう思ってあなたを買ったのよ。それなのに、無理だなんて、どうしたらいいのよ……」

 悲痛な声だ。膝の上に握りしめた拳に、涙が落ちる。