第1話 冴えないオレ

 生きてれば分かってくる。

 自分の立ち位置ってやつ。

 オレは、小さいときから気づいてた。

 イケメンでおさななじみのコイツにはなにをやってもかなわないことを。

 神様は平等なんかじゃない。

 福沢諭吉も間違っている。

 天は上も下も作ったのだ。



 だってコイツはオレよりかなりのイケメンで勉強が出来て運動も出来て家が金持ちなのだ。



 生まれた時からオレとコイツには雲泥の差があることを幼稚園に一緒に行くころには気づいていた。



 思い知らされていた。



 だってオレはなにもかもが冴えない。

 顔も良く言ってふつうだと思う。

 勉強はやや不出来。

 いやかなり不出来。

 努力しても成果は出ない。

 運動からっきしダメダメだ。

 悔しいから体操クラブと水泳に通いだしたが上達しない。



 世の中にはどうにもこうにもダメダメで生きるのが上手くない人間がいるんだ。



 それがオレ。

 冴えない男がそれがオレ。