「あの…えっと…
お、お色気担当は東郷さんが…アハハ」


「…」


「え」



香月くんは一歩
私との距離を詰めた。


「な、え、へ!」


香月くんは私のパーカーのジッパーに手をかけ、下にずり下げた。


「ふぁっ!?/////

な、何して!変態!!」


とっさに繰り出したパンチは簡単に香月くんの
手のひらに止められた。


「と、止めるな!殴らせろ!//」

「やだよ。いてぇし。
別に触った訳じゃねぇしいいだろ。」

「やだ!許さん!!」

「うっせぇな。
早く行ってとっとと戻りてぇんだよ。歩け。」

「先に立ち止まったの香月くんじゃん!
バカバカ!変態~」


香月くんは私の訴えを無視し、
また川下へ歩き出した。


「早く来い。行ってやんねぇぞ。」

「~~!!」


くそー!悔しい!

なんであんなに偉そうなんだ、香月くんめー!


不服ながらも私はジッパーを一番上まで上げて、香月くんのあとを追いかけた。