「いや、まぁ注意するくらいならやるけど…
やだなぁ、女子にそんなこと言うの。」
「アホか。注意じゃダメだっつーの。
人当たりのいい俺が冷たく言っても聞かないんだぞ。」
「自分で人当たりいいとか言うな。」
「頼む。お前しか頼れねぇよ。
すごんでビビらせてくれよ!」
「それは絶対やだ。」
こ、コイツ…!
めちゃくちゃムカついたけど、
一旦唾と一緒に飲み込む。
「…っ、じゃあ俺が呼び出してぶちギレるから
お前横にいて。
七瀬が襲いかかってきたら助けてくれ。」
「ぶちギレる!?いやぁ、可哀想だなぁ…」
「いいんだよ!もう限界なんだよ!」
俺は無理やり大連に昼休み部室棟の裏に来るよう言った。
俺だって女の子にキレるなんて
ヤバイことくらいわかる。
でもそんなレベルじゃない。
ほっといたらあいつ、俺のこと刺すぞ…
教室に入ると、悪魔が四谷さんと和気あいあいと
話しているのが見えた。
ヤられる前にヤる…!!!
俺は静かに昼休みが来るのを待った。