学校をサボり、挙句の果てにホテルに一緒に入り、そこで倒れただなんて、何も言い訳ができるわけがなかった。

誰が学校をサボろうと言い出したのか? 
どっちがホテルへ誘ったのか?  

特に彼女のお父さんからの質問の責めがキツかった。
僕は自分から彼女を誘ったと話した。

彼女のお母さんからは本当なのか、と念押しされたが、そのまま頷いた。

別にカッコをつけたかった訳ではない。
実際に最終的に電車に引っ張ったのは僕だし、ホテルに入らなければならない原因を作ったのも僕だ。

そう。僕がはっきりと授業をサボるのをやめようと言えばよかったんだ。

僕の優柔不断さが、彼女をこんな危険な目に遭わせてしまった。
それは紛れもない事実だった。

僕自身がそれに納得していた。

彼女の父親は彼女には絶対に会うことはもちろん連絡もするなと言われた。
父親として当然のことだろう。

僕もそう言われることは覚悟していた。
でも彼女が倒れた理由については何も教えてくれなかった。

「ごめん。葵さん・・・・」

僕はひとりで病院をあとにした。

このことは当然のこととして僕の両親や学校にも報告が行くことになり、かなりの大事になると覚悟していた。

学校もサボってしまったし、ただでは済まないだろう。

停学かな・・・。
まさか退学なんて・・・。

そんな心配をしていたが、帰ってから親に何か言われるようなことは無かった。
その後の学校からの呼び出しや連絡も無かった。

どうやら彼女の両親はどこにも報告や連絡をしなかったようだ。

僕に気遣ったのか、それとも彼女を気遣ったのか。

どちらにしても、僕がもう彼女に会えないということに変わりはないだろう。