さらに体にビッタリと張り付いた下着は、気持ち悪いという感覚を超えていた。そしてそれは徐々に僕の体温を奪っていく。
思わず大きなクシャミが飛び出した。

「大丈夫? 寒い?」
「あ、ごめんね。全然大丈夫・・・・」

そう言いながら全身にブルっと悪寒が走る。

ひとつの洋風の建物の前で彼女の足が止まる。
これは僕の貧困な社会知識でも分かった。
いわゆる俗名ラブホテルというやつだ。

「ねえ、ここに入ってシャワーと着替えをさせてもらおうよ」
「え?」

思いもよらない彼女の提案に僕の頭は半ばパニック状態になる。

「あの・・・・葵さんと一緒に?」
「他に入りたい人がいるの?」

彼女が軽蔑するような目で僕を睨む。
僕は睨まれる理由も分からず、言葉も返すことができなかった。