夕日が西の街並みに隠れ始めていた。
僕の心の奥から急激に大きな感情の塊が込み上げてくる。

何もできなくたっていいじゃなか。
何も言えなくたっていいじゃないか。

どんな顔してたって関係ない。
彼女にどう思われてもいい。

彼女の声が聞きたい。
彼女の笑顔が見たい。
今すぐ彼女に逢いたい。

「ごめん。麻生さん。僕・・・・・」
「スズメちゃんのところへ行ってあげて」

麻生さんは優しく微笑んだ。
僕は麻生さんに大きく頭を下げるとすぐに走り出した。

会いたい! 
今、彼女に! 
心がそう叫んだ。