解散後。真っ先にきてくれたのは壱樹先輩だった。今は部活なので前と同じように六谷、と呼んで。
「はい! やりました! 先輩もじゃないですか!」
「ああ! 超嬉しいよ!」
素直な喜びの言葉。満面の笑みで。
きらきらとしていて、とても綺麗だった。
おまけに。
「おめでとう!」
がばっと壱樹先輩の腕に強く抱きしめられる。
でもこのときも恥ずかしい、とは思わなかった。それほど感動してしまっていたし部活内だってそういう空気だったのだ。あちこちで同じようなことが交わされていたのだから。
ほかのものは女子同士だったけれどそんなことは関係ないし今はどうでも良かった。
「……はい!」
浅葱もそれに応えて壱樹先輩の背中に腕を回した。素直な気持ちで喜び合う。
今は恋人としてではない。
同じ、絵画に向けて頑張る同志として、だ。
それは違う意味で胸を熱くするものであったし、嬉しくてたまらない、完全に弾けてしまった熱い想いだった。
「今度、お祝いの会をやりましょうね」
ぱんぱん、と水野先生が手を叩いて一旦の終わりを告げるまで。
美術部内の感動と興奮に溢れた空気はやむことがなかった。
「はい! やりました! 先輩もじゃないですか!」
「ああ! 超嬉しいよ!」
素直な喜びの言葉。満面の笑みで。
きらきらとしていて、とても綺麗だった。
おまけに。
「おめでとう!」
がばっと壱樹先輩の腕に強く抱きしめられる。
でもこのときも恥ずかしい、とは思わなかった。それほど感動してしまっていたし部活内だってそういう空気だったのだ。あちこちで同じようなことが交わされていたのだから。
ほかのものは女子同士だったけれどそんなことは関係ないし今はどうでも良かった。
「……はい!」
浅葱もそれに応えて壱樹先輩の背中に腕を回した。素直な気持ちで喜び合う。
今は恋人としてではない。
同じ、絵画に向けて頑張る同志として、だ。
それは違う意味で胸を熱くするものであったし、嬉しくてたまらない、完全に弾けてしまった熱い想いだった。
「今度、お祝いの会をやりましょうね」
ぱんぱん、と水野先生が手を叩いて一旦の終わりを告げるまで。
美術部内の感動と興奮に溢れた空気はやむことがなかった。