翔馬はいつもの沈着なまま、 「懐かしい後輩と思い出話をしに行くのにも、いちいちお嬢さまは許しが要るんですね」 鼻で翔馬は笑ってから、 「少なくとも、俺の昔の彼女はそんなことでは妬かなかったなぁ」 光は表情が固まった。 「自分の悪口は言わせておくさ。でも仲間を悪く言うのは、堪忍なり難いんだよ」 翔馬は光の腕を掴むと半ば引っ張りこむように階段を駆け上がって、部屋まで連れ込み、強引に床へ押し倒した。 馬乗りになると、腕を抑え込んだ。