【第07章 『夢月れいかは睡魔に身を委ねる』】


 眠い……。

 眠くてしかたがない……。

 ここはどこ? 車?

 あれ? どうして車に乗ってるんだっけ?

 外が暗い……。夜?

 運転してるのは……鈴寧さん?

 じゃあ、今、となりにいるのは誰だろう?

 大きくてあったかい……。

 なんか、ちょっと安心するような……。

 …………。

 ……だめだ。眠い。

 最近、ずっと寝てばっかり……。

 これってもしかして……そういうことなのかな……。

 まぁ、なんでもいいや。眠っちゃえば、もうなんにも考えなくて済む。

 ……あぁ、あったかいなぁ。