そう思った私は、私たちの後ろを下を向きながら歩いている市野瀬くんのところに行き、市野瀬くんの隣に並んだ。
「あのね、市野瀬くん、市野瀬くんのお姉さんたちに誘ってもらって、私も一緒に市野瀬くんたちとご飯を食べることになったの。よろしくね」
私は、下を向いている市野瀬くんの顔を少し覗き込むようにしてそう話した。
私が話したことに対して市野瀬くんは特に反応はなかった。
でも、きっと市野瀬くんに伝わっていると思った。
市野瀬くんに話し終えた、私。
私は、市野瀬くんに話し終えて、ふと思った。
私も市野瀬くんたちと一緒にご飯を食べることになったことを伝えてすぐに市野瀬くんから離れるのもなんか悪い気がした私は、そのまま市野瀬くんの隣に並んで歩くことにした。
思った通りだけど、市野瀬くんとは会話は全くなかった。