「なんでよ、いいじゃない、別に話したって」
市野瀬くんが必死に止めようとしているところに、そう言う香織さんと来未さん。
「うるせぇ‼ とにかく余計なことを言うのはやめろ‼」
「余計なことって、私たちが言おうとしていることは真実なんだから」
そう言う、香織さんと来未さん。
「あぁっ⁉」
ますます気性が荒くなる市野瀬くん。
香織さんと来未さんは一体何を言おうとしているのだろう。
『あの少女マンガの持ち主は』のところで話は止まってしまっている。
話の途中で止まってしまうと、どうしてもその続きが気になってしまうもの。
市野瀬くんもなんでそんなにも必死に香織さんと来未さんが話そうとすることを止めようとするのだろう。
香織さんと来未さんに言われてはまずいことでもあるのかな。
「あの少女マンガの……」
「あぁぁーっ‼」
香織さんと来未さんが言おうとすると同時に市野瀬くんが叫びだす。
「あの少女マンガの……」
「あぁぁーっ‼」
また香織さんと来未さんが言おうとすると同時に叫びだす、市野瀬くん。