だりあは最初よく分かっていなかったらしいが、

「…今、だりあって呼んだ?」

「うん」

 だりあは大介にキスをした。

「私はワガママだし、百合香の代わりにはなれないけど、それでもいい?」

 大介は少し考えていたが、

「分かっとるって」

「…えっ?」

「斎藤社長の愛娘の純潔もハートも奪ってもうたんやし…付き合わな、どないな目に遭うか分からんやろ」

 大介なりの照れ隠しであったらしい。