少し(もだ)があってから、

「で、この土をこうやって引き上げて…」

 一段落おちついたところで、だりあに茶を振る舞ってから、

「みのりちゃんも休憩にしょうか」

「はい」

 だりあはみのりを教え子だと理解したらしく、

「若いのに渋いね」

「先生から、技術は奪われないから身につけとけって言われたんで」

 みのりはハキハキと答える。