ホテルのロビーでは悠介が待っていた。

「いや、わざわざ来ていただいて申し訳ない」

「こちらこそ、お嬢さんにお声をかけていただいてありがたい限りです」

「だりあのわがままにつきあってくれてありがとう」

 三人はエレベーターで最上階のレストランへ。

「ここはカップルが多いから、なかなか三人席が取れなくてね」

 なるほど、夜景の見える窓側はほとんどカップルである。

 予約席と書かれた席についた。

「なんかひさしぶりだなぁ」

 だりあのテンションは高い。

「いつものコースで」

「それにしても、こんな素晴らしいレストランをご存じとは…」

 大介はさすがに勝手が違った。