だりあはいつもの口調で、

「私は気にしてないから、百合香と付き合っちゃえば? あの子、素直でいい子だよ」

 と返した。

 しばらく返答がなかった。

 だりあが忘れかけた頃、ようやく返信が来た。

「今度、百合香ちゃんときちんと会って、話すことにした」

 軽く済ませがちな男だらけの時代に、まるで人生を決めるように、大介はキッチリとしている。

「…こういうところが、パパに気に入られてるのかな」

 おやすみのスタンプを押して、だりあは会話を切った。