初めて聞いた話柄に、だりあは驚きながらも、

「でも生徒さんと一緒に帰るの…かな?」

「たまに大作を作る学生さんがいて、それで撤収とか手伝ったりとかはあるみたい」

 だりあは納得したようで、

「…それなら良かった」

「ダーリャ、まさか彼女だとか勘違いしてた?」

「いや、もしかしたら援助かなって」

 百合香はツボにハマったらしく、肩を揺らして大笑いした。

「まぁ知らないで大介さんが女子高校生と歩いてるの見かけたら娘さんか、そうでなきゃそっち考えるよね」

 百合香の笑いに、だりあは救われたように思われた。