12月25日

「わざわざクリスマスの日に来なくていいのに」
「何言ってんだよ。今日だから来たんだ」
「ここ病院だよ?クリスマスの日に来る場所じゃないでしょ。どっかいったら?」
「1人でか?」
「友達誘えばいいじゃない」
「つまらないよ」
「私といた方がつまらないよ」
「………」
「ね、だからこんなとこに居ないで」
「そんなに迷惑だったか」
「え?」
「俺のことそんなに嫌か?」
「え、いや、別にそういう意味じゃ…」
「お、俺は場所なんかどこだっていい。その……好きな奴と一緒に過ごせるなら、それだけで…」
「え…?」
「言っただろ?今日だからきたんだ。俺がお前といたいから来たんだ」
「ちょっと、まって」
「お前は、俺とじゃ嫌か…?」
「………」
「………」
「……そんなの、ずるいよ」
「でも、俺は本気で!」
「嫌なわけ、ない」
「え、今なんて」
「二度言わせないでよね」
「ほんとに?今俺すっげぇ嬉しい!」
「ちょっと静かに!」
「あ、ごめん、つい。あ、そうだ。クリスマスプレゼントがあるんだ。………これ」
「え、ネックレス?」
「うん、お前に似合うと思って」
「これ、私が断ってたらどうしてたの?」
「えっと……。これだけは無理矢理でも渡そうと思ってた…。もらってくれるまで……」
「ふふ、ばかなの?」
「嫌か?」
「………嫌なわけない。とても綺麗。ありがとう」
「良かった…!」
「でも、やっぱり受け取れない」
「どうして」
「私とじゃ、きっと幸せになれない。苦しめるだけ」
「そんなこと一」
「あるよ。抱えるのは私だけでいいの」
「そんなことない!お前がなんと言おうと、俺はお前のそばにいる!幸せかどうかは俺自身が決める!…なぁ、俺にはもっとわがまま言えよ。な?」
「……なんでそんなに真っ直ぐなの」
「そりゃ、お前が好きだから」
「!……それ、言ってて恥ずかしくない?」
「お、お前なぁ」
「ごめんごめん。……正直、すっごくうれしい」
「じゃあ」
「うん。ありがたくいただくね」
「よかった」
「最後に聞いてい?」
「なんでも」
「本当に私なんかでいいの?」
「お前だからいいんだ」
「…ありがとう」
「俺の方こそ」
「ねぇ」
「ん?」
「私も好き」
「……!今のは、ずるいって……」
「へへっ」


これが最初で最後。

人生で最高のクリスマスだった。