「結界…?」
「そう、結界。あやかしの子はちょっとやそっとでは怪我したりはしない。でも悪いあやかしに連れ去られたりする可能性があるんだ。だから、預かっているんだよ。この神社の中は紅さまの結界に守られているから大丈夫なのさ」
「悪いあやかし…?」
呟きながら、のぞみの背筋がぞぞぞとなった。悪いあやかしがここに来るかもしれないの?
「大丈夫」
紅がすかさず言って、のぞみのうなじをそっと撫でた。そこから、ぽわんと薄い緑色のシャボン玉のようなものが出て、のぞみの恐怖心が薄らいでゆく。のぞみはそのシャボン玉をじっと見つめた。
「…それが"ぞぞぞ"ですか…?」
紅が嬉しそうに微笑んで、そのシャボン玉を手でちぎって美味しそうに食べた。
「さすがのぞみ、見えるようになったんだね。そうだよ、これが"ぞぞぞ"さ。綺麗な色をしているだろう?」
「そう、結界。あやかしの子はちょっとやそっとでは怪我したりはしない。でも悪いあやかしに連れ去られたりする可能性があるんだ。だから、預かっているんだよ。この神社の中は紅さまの結界に守られているから大丈夫なのさ」
「悪いあやかし…?」
呟きながら、のぞみの背筋がぞぞぞとなった。悪いあやかしがここに来るかもしれないの?
「大丈夫」
紅がすかさず言って、のぞみのうなじをそっと撫でた。そこから、ぽわんと薄い緑色のシャボン玉のようなものが出て、のぞみの恐怖心が薄らいでゆく。のぞみはそのシャボン玉をじっと見つめた。
「…それが"ぞぞぞ"ですか…?」
紅が嬉しそうに微笑んで、そのシャボン玉を手でちぎって美味しそうに食べた。
「さすがのぞみ、見えるようになったんだね。そうだよ、これが"ぞぞぞ"さ。綺麗な色をしているだろう?」