同じクラスになったあやめとみな穂は、高等部にアイドル部という聞いたことのない部活動ができた噂を聞いた。
「アイドルしながら部活って、どんなのなんだろうね」
香織やるなが気にし出す中、あやめとみな穂は、るなのママ友の一人から、
「萩野森さん家の唯ちゃんがメンバーだから、訊いてみる?」
と、当時二年生のメンバーとして入って間がなかった萩野森唯を紹介してもらった。
附属の中等部出身の唯は新入部員を探すために後輩にリサーチをかけており、バドミントン部にいたあやめは、興味こそあったらしいのだが、
「一人じゃ心細いから」
と、みな穂に付き合ってもらうことにしたのである。