廣健は立ち止まった。

「お前は北海道の田舎なんかで、くすぶってちゃいけない」

 廣健はすみれをハグしてから、

「…だから、気にしないでモデルの世界へ行け。俺のことは、気にするな」

 すみれは無言でうなずいた。

「…だけど、卒業まではこのままでいさせて」

 すみれは廣健に軽くキスをした。

 廣健は照れくさかったが、

「ツインテール、可愛いのな」

 廣健はすみれの髪をなでた。