そのようにして。
ひとまず写真チェックも終わってその日は撮影を終え、後日最終チェックのためのデータが部室のパソコンへ送られてきたのだが、
「わぁ…」
美しさに思わずため息をもらしたのは、ひまりであった。
「みな穂先輩、めっちゃ綺麗…」
特に横顔で撮られた一枚は、息を呑むほどの仕上がりとなっている。
「こんなスゴい人の後輩で良かった」
覗き込んだ薫が言った。
「こげな別嬪さん、そうおらんよ」
優子がまるで小姑のような言い方をしたので、
「…何目線?!」
たまらずだりあが笑い転げた。
「イリス先輩のはスタイリッシュですよね」
私はこっちが好き、とるなが言う。
「みんな好き好きやからねー…うち文金高島田にしたら新喜劇言われそうやわ」
翔子はオチをつけたかったようであった。