なるほど、メンバーでも第一線から離れた三年生であれば、ビジネスであっても問題は少ないであろう。
「まして十八歳なら、結婚できますよね?」
英美里自身は、母親が十九歳のときの子である。
そこには長谷川マネージャーもまったく気が付かなかったようで、
「若い世代に結婚を訴求できるってことか…!」
英美里を評価していたあやめも存外、人を見る目はあったのかも分からない。
このようにして。
ブライダルのイメージキャラクターにはあやめとみな穂が起用された。
「まさか代替わりしてから呼び出されるとは思っても見なかった」
みな穂にすれば青天の霹靂であったらしい。