清正が調整をつけ、金曜日の放課後に集まってオンラインをつなぐことになった。
「上手くつながるかな」
英美里は不安そうに眉をひそめたが、
「うちの学校Wi-Fiちゃんとしてるから大丈夫でしょ」
パソコンに強いひかるが断言した。
画面が変わった。
「あ、つながったみたい」
すると画面には、教室に集まった女子中学生たちが映った。
「こんにちはー!」
中学生らしい明るい挨拶である。
「皆さんこんにちは! 北海道が生んだスクールアイドル、ライラック女学院アイドル部です!」
決まりの挨拶をすると向こうから「本物だ」と黄色い歓声があがった。
「みなさんの先輩の郷原優子です!」
優子が手を振ると、画面ごしに手を振り返した。