でも、と優子は、

「うちみたいに道外から来とると分かるんじゃけど、道外じゃと知らん人結構おるよ」

 ネット配信で交流するぐらいなら良いのでは、という。

「スカイプとかメッセンジャー使えば割と簡単じゃし、うちなんかそれで広島の実家とか、中学の後輩が作ったアイドル部と話したりしとるよ」

 優子の母校の中学には、去年からスクールアイドル部が出来たらしかった。

「まぁ訪問は無理でも、オンライン交流なら」

 条件付きで意見がまとまった。

 清正に伝えると、

「オンライン交流かぁ…あとは最初どことやってみるかやな」

 まずは優子の母校の中学校との交流から始めてみることとなった。