教育実習生の件は割とすんなり決まった。 交流事業は、意見が割れた。 「スケジュールがかなり厳しくなるんとちゃうかなぁ」 新二年生となった翔子いわく、 「今年は夏フェスがない代わりに国立が年末にある」 そうした中で交流事業は時間が取りにくい、という。 「移動時間がどうしても…」 これは北海道ならではの悩みでもある。 「仮に函館まででも三時間はかかるからね…」 英美里は函館まで帰る際の、帰省の苦労を知っている。