「これ、頼むよ。」
宗田くんは依頼票を差し出してくる。
依頼票には借りたい図面番号が書いてあり、私はそれを見て奥の大きな棚から図面を探し出すのだ。
「しばらくお待ちください。」
私はテンプレートな受け答えをして、依頼票を持って奥へ引っ込む。
いつも思うのだが、WebだアプリだAIだと世の中進化しているのに、紙媒体で原始的な探し方をしているうちの会社は時代の波に乗り遅れているんじゃなかろうか?
とか言うと、「紙がいいんだよー」なんて現場は口を揃えて言う。
まあ私は事務職だし、その辺の事情はわからないですよ。
宗田くんの依頼の図面を見つけて、ファイルごと引っ張り出す。
受付カウンターに戻ると、いつの間にか可憐ちゃんが戻ってきていて、宗田くんと談笑をしていた。
「あ、真知さん。聞きました?今度設計課でお花見するんですって。」
ぱあっと明るい笑顔で無邪気に伝えてくる。
嫌みのないその笑顔。
本当に可憐ちゃんは可愛い。
宗田くんは依頼票を差し出してくる。
依頼票には借りたい図面番号が書いてあり、私はそれを見て奥の大きな棚から図面を探し出すのだ。
「しばらくお待ちください。」
私はテンプレートな受け答えをして、依頼票を持って奥へ引っ込む。
いつも思うのだが、WebだアプリだAIだと世の中進化しているのに、紙媒体で原始的な探し方をしているうちの会社は時代の波に乗り遅れているんじゃなかろうか?
とか言うと、「紙がいいんだよー」なんて現場は口を揃えて言う。
まあ私は事務職だし、その辺の事情はわからないですよ。
宗田くんの依頼の図面を見つけて、ファイルごと引っ張り出す。
受付カウンターに戻ると、いつの間にか可憐ちゃんが戻ってきていて、宗田くんと談笑をしていた。
「あ、真知さん。聞きました?今度設計課でお花見するんですって。」
ぱあっと明るい笑顔で無邪気に伝えてくる。
嫌みのないその笑顔。
本当に可憐ちゃんは可愛い。