「えー、でも、男の人って一緒に飲めたほうがいいんじゃないですか?」
私が返事に困っていたら、京香が助け舟を出してくれた。
「でも、自分より強かったり、自分より飲むような人はちょっとね」
「わかる。女性があんまりガバガバ飲んでると、引くよな」
「そうそう。男としては、女性は自分より弱くあってほしいっていうか」
「わかるわ~。やっぱり家庭的で、料理とか家事が得意な女がいいよな。酒豪だと、そのへんも期待できなそうだし」
その会話を聞いていると、どんどん頭の芯が冷えていくような気がした。単に好みの問題なのだから、この人たちが悪いわけじゃない。私がちゃんと『お酒好き』って告白していれば、こんなことも言わなかったと思うし。
ただ、それが男性の本音だと思うと少し凹む。お酒が好きだから家事ができないっていうのは偏見だと思うけれど、私の場合当たっているから何も言えない。
「なあ、高木。お前も、酒飲みの女性は好きじゃないだろ? 家庭的な女性のほうがいいよな?」
ちょうど戻ってきた高木さんに振る。高木さんは「お前、酔ってないか?」と冷静にたしなめながらも「そうだなあ」と考える。
私が返事に困っていたら、京香が助け舟を出してくれた。
「でも、自分より強かったり、自分より飲むような人はちょっとね」
「わかる。女性があんまりガバガバ飲んでると、引くよな」
「そうそう。男としては、女性は自分より弱くあってほしいっていうか」
「わかるわ~。やっぱり家庭的で、料理とか家事が得意な女がいいよな。酒豪だと、そのへんも期待できなそうだし」
その会話を聞いていると、どんどん頭の芯が冷えていくような気がした。単に好みの問題なのだから、この人たちが悪いわけじゃない。私がちゃんと『お酒好き』って告白していれば、こんなことも言わなかったと思うし。
ただ、それが男性の本音だと思うと少し凹む。お酒が好きだから家事ができないっていうのは偏見だと思うけれど、私の場合当たっているから何も言えない。
「なあ、高木。お前も、酒飲みの女性は好きじゃないだろ? 家庭的な女性のほうがいいよな?」
ちょうど戻ってきた高木さんに振る。高木さんは「お前、酔ってないか?」と冷静にたしなめながらも「そうだなあ」と考える。