「うちも、年子で子ども産んじゃったから、ワンオペ育児で死にそう……。今日はさすがに旦那が面倒みてくれてるけど、ふだんなにもやってくれないから不安だもん」
私たちの中で一番にゴールインした勝ち組の京香も、いろいろあるようだ。主婦なんてうらやましいと羨望の的だったけれど、「外に出られないとかえってストレス。子どもが保育園に入ったらパートでいいから外に出たい」と言われ、いい面だけじゃないんだなあと暗い気持ちになる。
「ああ~、知りたくないこと聞いちゃった。私、まだ彼氏もいないんだから、結婚生活には夢を持っていたいよ。しかも今日、千鶴の結婚式なのに!」
「充希、ごめんごめん。でも、こういうのは相手によるからさ。充希は大丈夫だよ、結婚しなくても生きていけるくらい、しっかりしてるんだから。それにモテるんだから、選びたい放題でしょ」
ずきり。褒められているのに、なぜか胸が痛くなる。実はみんなが思っているほどしっかりもしていないし、モテてもいない。恋人なんていらないから、ひとりで生きていく!って割り切れるほど、強くもない。
思い切って、打ち明けてみようか。実は私が干物女だって知ったとしても、この子たちは付き合い方を変えたりしないだろうし。
「あのさ……」
小声でそう切り出すが、私の言葉が聞こえなかったらしい祐子が、「まあ」とまとめにかかった。
私たちの中で一番にゴールインした勝ち組の京香も、いろいろあるようだ。主婦なんてうらやましいと羨望の的だったけれど、「外に出られないとかえってストレス。子どもが保育園に入ったらパートでいいから外に出たい」と言われ、いい面だけじゃないんだなあと暗い気持ちになる。
「ああ~、知りたくないこと聞いちゃった。私、まだ彼氏もいないんだから、結婚生活には夢を持っていたいよ。しかも今日、千鶴の結婚式なのに!」
「充希、ごめんごめん。でも、こういうのは相手によるからさ。充希は大丈夫だよ、結婚しなくても生きていけるくらい、しっかりしてるんだから。それにモテるんだから、選びたい放題でしょ」
ずきり。褒められているのに、なぜか胸が痛くなる。実はみんなが思っているほどしっかりもしていないし、モテてもいない。恋人なんていらないから、ひとりで生きていく!って割り切れるほど、強くもない。
思い切って、打ち明けてみようか。実は私が干物女だって知ったとしても、この子たちは付き合い方を変えたりしないだろうし。
「あのさ……」
小声でそう切り出すが、私の言葉が聞こえなかったらしい祐子が、「まあ」とまとめにかかった。