二次会の会場は、式場の隣にあるレストランだった。バーカウンターがあるオシャレな雰囲気のフロアに、立食形式で軽食が並べてある。集まったのは、新郎友人と新婦友人が二グループずつくらい。遠方から出席した子もいたので、グループの中で二次会まで残ったのは私を含め三人だ。私たちは高校の友人なので、もうひとつの女子グループは小中か大学の友人だろうか。

 食事は披露宴でしっかりおいしいものをいただいたからお腹はすいていないけれど、お酒はセーブしていたので飲みたい気分だ。

 バーカウンターでカクテルを作ってもらい、『お腹はすいていないけど、まあいちおう……』と、ワゴンに軽食を取りに行く。サーモンとクリームチーズのサンドイッチやプチスイーツなど、『ちょっとだけ』のつもりがお皿の上は満席になっていた。

 背の高いテーブルのまわりに集まっている友人たちのもとに戻る。ほかの人たちも、グループごとに固まっていた。こういうとき、誰かが促さないと他のグループに話しに行けないのはよく見る光景だ。新郎新婦はまだ合流していないが、みんなそれぞれ勝手に飲み始めている。