あれは、一年以上前のこと。
私は新作コスメの企画で初めてリーダーを任されることになって、今までにない仕事量に忙殺されていた。
身体はふらふらだけど頭だけは冴えていて眠れない。熟睡できないから、身体の疲れもなかなか取れない。
そんなときは、自販機コーナーでパックのいちごミルクを買って、併設されているソファで五分だけ仮眠を取るようにしていた。
普通だったら、コーヒーとか栄養ドリンクを飲むところなんだろうけれど、いちごミルクの、子どものころを思い出すような駄菓子っぽい甘さが好きで、飲むと元気になれるからだった。
いつも人のいない時間帯を狙って休んでいたのだけど、その日は違った。
パンプスを脱いで、ソファで丸まるように寝ていた私は目を覚ましたあと、『よしっ』と顔をパンパン叩きながら気合いを入れる。そして残りのいちごミルクを一気に飲み干すのだけれど……。
いちごミルクを勢いよくストローですすりながら何気なく自販機の方向を見ると、驚きながら私を見つめ、立ち尽くしている男性社員の姿があったのだ。
私は新作コスメの企画で初めてリーダーを任されることになって、今までにない仕事量に忙殺されていた。
身体はふらふらだけど頭だけは冴えていて眠れない。熟睡できないから、身体の疲れもなかなか取れない。
そんなときは、自販機コーナーでパックのいちごミルクを買って、併設されているソファで五分だけ仮眠を取るようにしていた。
普通だったら、コーヒーとか栄養ドリンクを飲むところなんだろうけれど、いちごミルクの、子どものころを思い出すような駄菓子っぽい甘さが好きで、飲むと元気になれるからだった。
いつも人のいない時間帯を狙って休んでいたのだけど、その日は違った。
パンプスを脱いで、ソファで丸まるように寝ていた私は目を覚ましたあと、『よしっ』と顔をパンパン叩きながら気合いを入れる。そして残りのいちごミルクを一気に飲み干すのだけれど……。
いちごミルクを勢いよくストローですすりながら何気なく自販機の方向を見ると、驚きながら私を見つめ、立ち尽くしている男性社員の姿があったのだ。