「先輩、こんばんは。どうぞ入ってください」
「こんばんは。おじゃまします……」
クリスマスだからだろうか。塩見くんの部屋着も、いつもよりフォーマルだ。仕事用のようなストライプシャツとベージュのチノパンに、肌触りの良さそうなネイビーのカーディガンを合わせている。
「あの……、お土産に、バゲットとチーズを買ってきたの。あと、ノンアルコールのスパークリングワイン」
部屋に入ったところで、スーパーの袋を塩見くんに手渡した。サンタ長靴はまだ、持ってきた小さなトートバッグに隠してある。
なんだか、いつもよりリビングがほの暗くて、オレンジ色っぽい。見回すと、電球が消えて間接照明の灯りだけがついていた。
「わざわざありがとうございます。僕がお酒飲めないから、ノンアルコールにしてくれたんですか?」
「うん、まあ……。自分用のお酒は、家にあるので充分だったから」
冷蔵庫にあった缶のカクテルをいくつか持ってきた。告白が控えているから飲みすぎるわけにいかないし、これくらいでちょうどいいだろう。
「こんばんは。おじゃまします……」
クリスマスだからだろうか。塩見くんの部屋着も、いつもよりフォーマルだ。仕事用のようなストライプシャツとベージュのチノパンに、肌触りの良さそうなネイビーのカーディガンを合わせている。
「あの……、お土産に、バゲットとチーズを買ってきたの。あと、ノンアルコールのスパークリングワイン」
部屋に入ったところで、スーパーの袋を塩見くんに手渡した。サンタ長靴はまだ、持ってきた小さなトートバッグに隠してある。
なんだか、いつもよりリビングがほの暗くて、オレンジ色っぽい。見回すと、電球が消えて間接照明の灯りだけがついていた。
「わざわざありがとうございます。僕がお酒飲めないから、ノンアルコールにしてくれたんですか?」
「うん、まあ……。自分用のお酒は、家にあるので充分だったから」
冷蔵庫にあった缶のカクテルをいくつか持ってきた。告白が控えているから飲みすぎるわけにいかないし、これくらいでちょうどいいだろう。