「そこからいろいろお店を開拓していって、すっかりハマっちゃって。食べものがおいしければ、立地とか店構えはあまり気にしないほうです」
「そこはすごく同感! 一見さびれたようなお店のお酒とおつまみがおいしかったときなんて、すごく得した気分になるのよね」
赤ちょうちんや個人ラーメン店に臆して入らないよりは、どんな場所でも楽しめるほうが絶対いい。塩見くんも同じ考えだと知って、うれしくなる。
「あー、わかります」
「行きつけの居酒屋の一件があってから、すっかり外飲みには遠ざかっていたけれど、やっぱり楽しいわね」
こうして飲み屋街をぶらぶら歩いてお店を吟味するのは、テーマパークを歩いているみたいでわくわくする。
「宅飲みもいいですけど、たまには外で飲みたいですよね。お店で食べておいしかったおつまみをマネして作ったりするので」
「そっか。お酒が飲めなくても、料理ができる人はそういう楽しみ方があるのね」
ぶらぶらしながら、ここの店はどうだろう、あっちの店も見てみよう、と吟味を重ねていると、塩見くんが突然ぽつりとつぶやいた。
「また、いろんなお店を開拓していけばいいじゃないですか。僕、付き合いますよ」
「えっ?」
「そこはすごく同感! 一見さびれたようなお店のお酒とおつまみがおいしかったときなんて、すごく得した気分になるのよね」
赤ちょうちんや個人ラーメン店に臆して入らないよりは、どんな場所でも楽しめるほうが絶対いい。塩見くんも同じ考えだと知って、うれしくなる。
「あー、わかります」
「行きつけの居酒屋の一件があってから、すっかり外飲みには遠ざかっていたけれど、やっぱり楽しいわね」
こうして飲み屋街をぶらぶら歩いてお店を吟味するのは、テーマパークを歩いているみたいでわくわくする。
「宅飲みもいいですけど、たまには外で飲みたいですよね。お店で食べておいしかったおつまみをマネして作ったりするので」
「そっか。お酒が飲めなくても、料理ができる人はそういう楽しみ方があるのね」
ぶらぶらしながら、ここの店はどうだろう、あっちの店も見てみよう、と吟味を重ねていると、塩見くんが突然ぽつりとつぶやいた。
「また、いろんなお店を開拓していけばいいじゃないですか。僕、付き合いますよ」
「えっ?」