「告白……だったみたいですね」
「……そうね」
「よく聞こえなかったんですけど、塩見くん、なんて返事したんでしょうか」
保留だったみたいよ、とは言えなかった。アイスを食べていたときよりももっと、心の芯が冷えている自分に気がついたから。
ぶるっと身体が震え、両腕で自分を抱くようにすると、久保田が驚いた顏で私の手を取った。
「うわ、先輩、顔色真っ青ですよ! 手にも、鳥肌立ってるし……」
「……ほんとだ」
寒くて、頭が痛い。なにかを必死で考えなきゃいけない気がするのに、頭が回らない。
「私がアイス食べたいって言ったからですね、すみません! 急いで中に入りましょ!」
もつれる足を動かして、私の手を引く久保田についていく。
どうして心がこんなに凍えているのか、どうしてこんなに時間を巻き戻したいと思っているのか、自分のことなのにわからなかった。
「……そうね」
「よく聞こえなかったんですけど、塩見くん、なんて返事したんでしょうか」
保留だったみたいよ、とは言えなかった。アイスを食べていたときよりももっと、心の芯が冷えている自分に気がついたから。
ぶるっと身体が震え、両腕で自分を抱くようにすると、久保田が驚いた顏で私の手を取った。
「うわ、先輩、顔色真っ青ですよ! 手にも、鳥肌立ってるし……」
「……ほんとだ」
寒くて、頭が痛い。なにかを必死で考えなきゃいけない気がするのに、頭が回らない。
「私がアイス食べたいって言ったからですね、すみません! 急いで中に入りましょ!」
もつれる足を動かして、私の手を引く久保田についていく。
どうして心がこんなに凍えているのか、どうしてこんなに時間を巻き戻したいと思っているのか、自分のことなのにわからなかった。