今日は愛しのはるとのデートの日だ。デートの場所はテーマパークだ。なぜテーマパークかと言うと、デートっぽいからだ。
はると付き合い始めて一か月くらいなのだが、俺は今までデートっぽいデートをあまりしたことがない。
学校の帰り道にカラオケやゲーセンで遊んだり、少しウィンドウショッピングをするくらいだ。
はると食事をする、と言ってもファーストフードの店ばかりでレストラン等に入ったこともなかった。
なので今回は気合が入っていた。しっかりと計画を立ててはるのことをすごく喜ばせてやろうと思っていた。
俺のプランではまず待ち合わせ場所には俺が先に着いて待っている。女の子を待たせるなんてかっこ悪いからだ。
そしてはるの手を引いてテーマパークへ行き、中でアトラクションを楽しむ。乗るものも大体チェック済みだ。
俺は絶叫系が苦手なので乗らないように誘導しつつ、デートを楽しんでいく。そしてお昼はテーマパークの中にある
おしゃれなレストランでいただく。もちろんお会計はスマートに俺が済ませる。そこからさらにテーマパークの中で遊び、
日が暮れてきたタイミングではるを観覧車へ導く。そして観覧車の一番高いところではるにキスをして、用意してある
ペアのネックレスを渡すのだ。この計画通りにいけばはるはもう俺にデレデレになってくれるに違いない。
せっかく俺と付き合ったのだから、付き合えてよかったって思えるような思い出を胸に刻んでやるのだ。
はるとは午前10時に待ち合わせをしている。待ち合わせ場所までは15分くらいの距離なので、9時に目覚めれば大丈夫だろう。
俺は目覚まし時計を9時にセットして眠りにつく。そして目が覚めたのだが目覚まし時計が鳴っていない。
おかしいな、と思い携帯を確認する。時間は9時50分だ。ん?ちょっと待て、どういうことだ?と思いもう一度携帯を見るが
時間が変わるわけはない。俺はあわてて目覚まし時計を確認すると時計が9時で止まっている。おいおい、ふざけんなよと
思うがそんなことを考えている場合ではない。飛び起きて身支度をして、家を飛び出る。待ち合わせ場所まで走った。
そして待ち合わせ場所に着いた。時間を確認すると10時10分だ。まぁ遅れてもはるが来てなければ大丈夫だ、と思い行くと
はるがいた。腕時計を見ながら携帯を確認している。はるがこちらに気づく。そして俺の元に駆け寄ってきて
「おはよう!さ、テーマパーク行こうか!」と笑顔で言ってくる。おいおい、まずは遅刻した俺のことを責めるべきだろ、と
思いはるに力なく「遅れてごめん」と言った。するとはるは「私も今来たところだから全然大丈夫だよ!」と言ってきた。
いやー、はるのことだから絶対時間通りに来たよな、そしたら10分は待ってるはずじゃん・・・と思ったが
そこで俺がそんなことを言っても意味がないので「そっか。じゃあ行こうか」とだけ言った。
いきなり計画してたことにトラブルが発生したがまぁ本番はテーマパークなのだ。ここから気合を入れなおして頑張るぞ、と
思いはるの手を引いてテーマパークへと向かった。テーマパークへは問題なく着いた。入場チケットを買いはると中へ入る。
するとはるが「あ!私ジェットコースターに乗りたい!」と目を輝かせて言ってきた。ちょっと待ってくれ、俺の計画が・・・と
思ったがはるの気持ちを優先させないわけにはいかない。でもジェットコースター?俺、絶叫系は苦手なんだけど・・・と
言いかけたがここでぐっとこらえた。待ち合わせに遅刻した挙句、はるの乗りたい乗り物に乗せてあげられないってどうよ?と
思ったからだ。はると一緒にジェットコースターへと向かう。そしてジェットコースターがスタートする。俺は叫びまくった。
怖いんだからしょうがないじゃないか。はるの様子をうかがうことすらできなかった。そしてジェットコースターを乗り終える。
はるが「楽しかったー!ね!」と言ってきたので俺は「あ、ああ。楽しかったね」と弱弱しく言った。するとはるが何かに
気づいたようで「あれ?ジェットコースター楽しくなかった?もしかして絶叫系苦手なの?」と聞いてきた。そこで素直に
そうなんだよと言えれば良かったのに俺は強がってしまって「いや?そんなことはないよ?俺、表情に出にくいのかな」とか言って
ごまかした。はるはんー?というような顔をしていたがとりあえず俺の言ったことを信じてくれたようだ。
そしてそこからさまざまな乗り物に乗って行く。俺が計画していたものとは全然違っていた。と言うのも、はるが積極的に
あれに乗りたい、これに乗りたいと声をかけてくるからだ。カップルでデートに来てるんだからそりゃそうだよな、なんで
はるのことを考えないで計画立てたんだろ、なんて少し反省しながらもはるとのテーマパークデートを楽しんだ。
するとお昼の時間が近づいてきた。よし、ここは俺の計画通りにレストランへ・・・と思っているとはるが
「あ!あそこでハンバーガー食べれるみたいだよ!あそこでお昼にしようよ!」と言ってきた。いや、ハンバーガーが悪いだなんて
一度も思ったことはない。むしろ大好きだから食べたいくらいなんだ。だけど、ほら、俺にも計画が・・・なんて思ったが
ここでそのことを話すわけにもいかない。仕方なくはるとハンバーガー屋へ行き、そこでお昼となった。お会計も俺が出そうと
したらはるが「私の分は私が出すから」と釘をさしてきた。俺の計画していたことがほとんどうまくいかない・・・と
思いながらもでも最後だけはバシッと決めなきゃな、と思っていた。
観覧車でキスをしてネックレスを渡せさえすれば他のことはまぁいいだろう、と思った。そして観覧車に乗るまでテーマパークでまた遊ぶ。色々な乗り物に乗って二人で盛り上がれたと思う。すると時刻は午後5時になった。だいぶ日が沈んできたところだ。
よし、このタイミングだ、と思いはるに「ねぇ。観覧車に乗らない?」と言った。するとはるが「え?観覧車?うーん・・・」と
歯切れの悪い返事をしてきた。なので私は「どうしたの?」と問い詰めると「実は私、観覧車苦手なんだよね。閉所恐怖症なの」と
言ってきた。ここで観覧車に無理に連れていくことはできる。だがはるはそれを喜ぶわけはない。ダメじゃん・・・と思いつつも
「そっか。じゃあ観覧車はやめとこっか」と言うしかなかった。はるがすごく申し訳なさそうに「ごめんね」と言ってくる。
それを攻めるような男だと思われたくなかったので「全然気にしなくて大丈夫だよ」と言った。ネックレスはどうしようか・・・。
そしていい時間になったので帰ることになった。俺は自分の計画が全くうまくいかなかったことにショックを受けていた。
はるを家まで送っていく。はるの家に着いた。はるは「今日はすっごく楽しかったー!また行こうね!」と笑顔で言ってくる。
答えないわけにはいかないので「うん、そうだね」と言った。が、ここでバイバイしていいのか?と思いふといきなり
はるのことを抱きしめた。はるはえ?と驚いて「ちょっと、ここ、私の家の前なんだけど」と言ってきた。親御さんに
見られたら恥ずかしいのだろう。俺も自分がなんでそんなことをしてしまったのかよくわからずにいた。そしてはるが
「どうしたの?」と聞いてきた。なので、覚悟を決めて今日のことを全部話すことにした。
先に着くはずの待ち合わせに遅れたこと、ジェットコースターが苦手なこと、お昼はレストランで食べるつもりだったこと、
最後に観覧車に乗る計画だったことを話した。そしてはるに「これ。観覧車で渡す予定だったネックレス。かっこ悪くてごめん」と
言って渡した。はるはネックレスを受け取るとくすくすと笑いだした。そりゃそうだよな、こんだけ失敗したら笑うよなぁなんて
思っているとはるが「本当に私たちって似てるね」と言ってきた。ん?どういうことだ?と思っているとはるが
「私もあなたとのデートだから、計画を練ってたの。今日はやけに積極的だったと思わない?」と言ってきた。
確かに今日のはるはいつもよりずっと積極的だった。大体の行く場所などを俺に任せてくれるはずのはるが今日はやたらと
あそこに行きたい、と言ってきたのだ。するとはるが「私は私の計画通りに進めようと思ってたから、今日はちょっと強引に
なっちゃった。ごめんね」と言ってきた。そして「でもごめんね。観覧車だけは本当に怖くてね」と言ってきた。
そうだったのか、と思い力が抜ける気持ちになったが、今日ははるの方が1枚上手だったってことだ。なので俺は
「今日は負けちゃったけど、次は俺の計画通りにいくからな」と言った。するとはるは「はーい、楽しみにしてます」と言って
俺にキスをしてきた。俺はテンパって「え?ここ、お前の家の前だよ」とか言うとはるがくすくすと笑って
「私がする分にはいいの。それに、ネックレスのお礼だよ」と言ってきた。そしてはるは「また今度、デートに行こうね。
今度はテーマパークじゃなくていいからさ」と言う。次こそは完璧なデートプランで行くぞ、と思った。
はると付き合い始めて一か月くらいなのだが、俺は今までデートっぽいデートをあまりしたことがない。
学校の帰り道にカラオケやゲーセンで遊んだり、少しウィンドウショッピングをするくらいだ。
はると食事をする、と言ってもファーストフードの店ばかりでレストラン等に入ったこともなかった。
なので今回は気合が入っていた。しっかりと計画を立ててはるのことをすごく喜ばせてやろうと思っていた。
俺のプランではまず待ち合わせ場所には俺が先に着いて待っている。女の子を待たせるなんてかっこ悪いからだ。
そしてはるの手を引いてテーマパークへ行き、中でアトラクションを楽しむ。乗るものも大体チェック済みだ。
俺は絶叫系が苦手なので乗らないように誘導しつつ、デートを楽しんでいく。そしてお昼はテーマパークの中にある
おしゃれなレストランでいただく。もちろんお会計はスマートに俺が済ませる。そこからさらにテーマパークの中で遊び、
日が暮れてきたタイミングではるを観覧車へ導く。そして観覧車の一番高いところではるにキスをして、用意してある
ペアのネックレスを渡すのだ。この計画通りにいけばはるはもう俺にデレデレになってくれるに違いない。
せっかく俺と付き合ったのだから、付き合えてよかったって思えるような思い出を胸に刻んでやるのだ。
はるとは午前10時に待ち合わせをしている。待ち合わせ場所までは15分くらいの距離なので、9時に目覚めれば大丈夫だろう。
俺は目覚まし時計を9時にセットして眠りにつく。そして目が覚めたのだが目覚まし時計が鳴っていない。
おかしいな、と思い携帯を確認する。時間は9時50分だ。ん?ちょっと待て、どういうことだ?と思いもう一度携帯を見るが
時間が変わるわけはない。俺はあわてて目覚まし時計を確認すると時計が9時で止まっている。おいおい、ふざけんなよと
思うがそんなことを考えている場合ではない。飛び起きて身支度をして、家を飛び出る。待ち合わせ場所まで走った。
そして待ち合わせ場所に着いた。時間を確認すると10時10分だ。まぁ遅れてもはるが来てなければ大丈夫だ、と思い行くと
はるがいた。腕時計を見ながら携帯を確認している。はるがこちらに気づく。そして俺の元に駆け寄ってきて
「おはよう!さ、テーマパーク行こうか!」と笑顔で言ってくる。おいおい、まずは遅刻した俺のことを責めるべきだろ、と
思いはるに力なく「遅れてごめん」と言った。するとはるは「私も今来たところだから全然大丈夫だよ!」と言ってきた。
いやー、はるのことだから絶対時間通りに来たよな、そしたら10分は待ってるはずじゃん・・・と思ったが
そこで俺がそんなことを言っても意味がないので「そっか。じゃあ行こうか」とだけ言った。
いきなり計画してたことにトラブルが発生したがまぁ本番はテーマパークなのだ。ここから気合を入れなおして頑張るぞ、と
思いはるの手を引いてテーマパークへと向かった。テーマパークへは問題なく着いた。入場チケットを買いはると中へ入る。
するとはるが「あ!私ジェットコースターに乗りたい!」と目を輝かせて言ってきた。ちょっと待ってくれ、俺の計画が・・・と
思ったがはるの気持ちを優先させないわけにはいかない。でもジェットコースター?俺、絶叫系は苦手なんだけど・・・と
言いかけたがここでぐっとこらえた。待ち合わせに遅刻した挙句、はるの乗りたい乗り物に乗せてあげられないってどうよ?と
思ったからだ。はると一緒にジェットコースターへと向かう。そしてジェットコースターがスタートする。俺は叫びまくった。
怖いんだからしょうがないじゃないか。はるの様子をうかがうことすらできなかった。そしてジェットコースターを乗り終える。
はるが「楽しかったー!ね!」と言ってきたので俺は「あ、ああ。楽しかったね」と弱弱しく言った。するとはるが何かに
気づいたようで「あれ?ジェットコースター楽しくなかった?もしかして絶叫系苦手なの?」と聞いてきた。そこで素直に
そうなんだよと言えれば良かったのに俺は強がってしまって「いや?そんなことはないよ?俺、表情に出にくいのかな」とか言って
ごまかした。はるはんー?というような顔をしていたがとりあえず俺の言ったことを信じてくれたようだ。
そしてそこからさまざまな乗り物に乗って行く。俺が計画していたものとは全然違っていた。と言うのも、はるが積極的に
あれに乗りたい、これに乗りたいと声をかけてくるからだ。カップルでデートに来てるんだからそりゃそうだよな、なんで
はるのことを考えないで計画立てたんだろ、なんて少し反省しながらもはるとのテーマパークデートを楽しんだ。
するとお昼の時間が近づいてきた。よし、ここは俺の計画通りにレストランへ・・・と思っているとはるが
「あ!あそこでハンバーガー食べれるみたいだよ!あそこでお昼にしようよ!」と言ってきた。いや、ハンバーガーが悪いだなんて
一度も思ったことはない。むしろ大好きだから食べたいくらいなんだ。だけど、ほら、俺にも計画が・・・なんて思ったが
ここでそのことを話すわけにもいかない。仕方なくはるとハンバーガー屋へ行き、そこでお昼となった。お会計も俺が出そうと
したらはるが「私の分は私が出すから」と釘をさしてきた。俺の計画していたことがほとんどうまくいかない・・・と
思いながらもでも最後だけはバシッと決めなきゃな、と思っていた。
観覧車でキスをしてネックレスを渡せさえすれば他のことはまぁいいだろう、と思った。そして観覧車に乗るまでテーマパークでまた遊ぶ。色々な乗り物に乗って二人で盛り上がれたと思う。すると時刻は午後5時になった。だいぶ日が沈んできたところだ。
よし、このタイミングだ、と思いはるに「ねぇ。観覧車に乗らない?」と言った。するとはるが「え?観覧車?うーん・・・」と
歯切れの悪い返事をしてきた。なので私は「どうしたの?」と問い詰めると「実は私、観覧車苦手なんだよね。閉所恐怖症なの」と
言ってきた。ここで観覧車に無理に連れていくことはできる。だがはるはそれを喜ぶわけはない。ダメじゃん・・・と思いつつも
「そっか。じゃあ観覧車はやめとこっか」と言うしかなかった。はるがすごく申し訳なさそうに「ごめんね」と言ってくる。
それを攻めるような男だと思われたくなかったので「全然気にしなくて大丈夫だよ」と言った。ネックレスはどうしようか・・・。
そしていい時間になったので帰ることになった。俺は自分の計画が全くうまくいかなかったことにショックを受けていた。
はるを家まで送っていく。はるの家に着いた。はるは「今日はすっごく楽しかったー!また行こうね!」と笑顔で言ってくる。
答えないわけにはいかないので「うん、そうだね」と言った。が、ここでバイバイしていいのか?と思いふといきなり
はるのことを抱きしめた。はるはえ?と驚いて「ちょっと、ここ、私の家の前なんだけど」と言ってきた。親御さんに
見られたら恥ずかしいのだろう。俺も自分がなんでそんなことをしてしまったのかよくわからずにいた。そしてはるが
「どうしたの?」と聞いてきた。なので、覚悟を決めて今日のことを全部話すことにした。
先に着くはずの待ち合わせに遅れたこと、ジェットコースターが苦手なこと、お昼はレストランで食べるつもりだったこと、
最後に観覧車に乗る計画だったことを話した。そしてはるに「これ。観覧車で渡す予定だったネックレス。かっこ悪くてごめん」と
言って渡した。はるはネックレスを受け取るとくすくすと笑いだした。そりゃそうだよな、こんだけ失敗したら笑うよなぁなんて
思っているとはるが「本当に私たちって似てるね」と言ってきた。ん?どういうことだ?と思っているとはるが
「私もあなたとのデートだから、計画を練ってたの。今日はやけに積極的だったと思わない?」と言ってきた。
確かに今日のはるはいつもよりずっと積極的だった。大体の行く場所などを俺に任せてくれるはずのはるが今日はやたらと
あそこに行きたい、と言ってきたのだ。するとはるが「私は私の計画通りに進めようと思ってたから、今日はちょっと強引に
なっちゃった。ごめんね」と言ってきた。そして「でもごめんね。観覧車だけは本当に怖くてね」と言ってきた。
そうだったのか、と思い力が抜ける気持ちになったが、今日ははるの方が1枚上手だったってことだ。なので俺は
「今日は負けちゃったけど、次は俺の計画通りにいくからな」と言った。するとはるは「はーい、楽しみにしてます」と言って
俺にキスをしてきた。俺はテンパって「え?ここ、お前の家の前だよ」とか言うとはるがくすくすと笑って
「私がする分にはいいの。それに、ネックレスのお礼だよ」と言ってきた。そしてはるは「また今度、デートに行こうね。
今度はテーマパークじゃなくていいからさ」と言う。次こそは完璧なデートプランで行くぞ、と思った。