「先輩ってなんで引退したのに部活に来てるんですか?」。はるを待つために部活を見ていた時に後輩の女の子から聞かれた。
ここではるを待つためだ、と言ってもいいがはるが俺と付き合ってることを隠してたりしたら問題だしな、と思い俺は
「元々所属していた部なんだから様子を見に来るくらい良くない?あ、邪魔だった?」と言った。すると後輩は「いえ、邪魔だ
なんてそんなことはありません。色々と面倒を見てくれるのでむしろ助かってますけど、先輩ってこれから進路とかで忙しい
のかなって思いまして」と言ってきた。俺は「まだ進路を決めてるわけでもないからさ、急に忙しくなることはないよ。
もう少しだけここにいさせてよ」と言った。後輩は「いさせてだなんて私が決めることじゃありませんから。と言って
いてくださいとも頼めないので・・・うまく言葉にできないですね。えっと、ごゆっくりどうぞ」と言っていなくなった。
はると付き合っていることを言えば話は早かったかもな、なんて思った。お互い隠しているわけではないがといって公表を
しているわけでもないので他言無用なのかと思っていたのだ。帰る時もたまたま同じ方向だから、みたいな空気で帰っているので
俺とはるに注目していない限りは気づかないだろうな、と思った。そんなある時、ちょっとした事件があった。いつものように
はるを待つために部活を見ていると後輩の女の子が三人近づいてきた。何か教えてほしいことがあるのかな?と思っていると
「先輩、信じてたのに。先輩の気持ちだからとやかくは言いませんけど、少し残念でした」とだけ告げていなくなってしまった。
俺はまったく意味がわからなかった。信じてたということは何か俺がみんなの期待を裏切るようなことをしてしまったのかも
しれないがそんな覚えはない。自分で言うのもなんだが部活はそれなりに一生懸命見てきたつもりだし、勉強もそれなりにやって
きている。そもそも後輩なのだから俺の勉強なんて関係ないよなと思ったところでその後輩ははると仲良くしていたことを
思い出したので帰りにはるに聞いてみようと思った。そして帰りの時間になった時にはるに「今日さ、はるの友達の女の子に
わけのわからないことを言われたんだけど」と言うとはるは「なに?告白でもされたの?」と言ってきたのでそれはお前が一番
困るだろ、と心の中でツッコミを入れて「なんかね、信じてたのに・・・みたいなことを言われたんだよね。でも俺は何も
裏切るような真似はしてないからさ。わかるかな?」と言うとはるが「あー。そんなこと言ったんだ。もう、ややこしいんだから」
と言った。思い当たる節があるんだな、と思い「どういうことなの?」と聞くとはるが「昨日ね、あの子たちが「今も中井先輩が
部活に顔出してくれるよね、はるって好きだったんじゃなかたっけ?」って言ってきたの」と言ってきたので「そうなんだな。
ガールズトークってやつかな?それで?」と言うと「だから私が「それはもう済んだことだからいいの」って言ったの。そしたら
多分私がフラれたと思ったんじゃないかな・・・」とはるが言った。俺は「なんでそんなぼんやりとした言い方したんだよ。
告白して、成功して付き合ってますって言えばよかったじゃん」と言うと「だってみんなに言っていいかわかんなかったんだもん。
亮介が私と付き合ってるの隠してるかもしれないじゃん」と言ってきたので同じことを考えていたんだな、と思い俺は「よし、
もうこうなったら明日部活で全員に言うか。はるを狙ってる男もいるかもしれないからな」と言ったら「それはお互い様でしょ。
でも亮介が言っていいなら私は大丈夫だよ」と言ってきたので、明日公表することになった。
そして翌日の部活中に俺は昨日俺に声をかけてきた後輩の女の子を呼び止めた。「ねえ、ちょっといいかな」。後輩たちは
俺が急に声をかけたことに対して不思議に思ったようで「なんですか?練習の指示ですか?」と言ってきた。なので俺は
「昨日さ、信じていたのにって言ってたじゃん。その件についてはると少し話したんだけどね」と言った。すると後輩たちは
「はると話したってどういうことですか?わざわざ振った女の子のところに何かを言いに言ったってことですか?そういうのは
良くないと思いますけど」と言ってきた。やっぱりそういう風にとらえてるんだな、と思い「そこが間違いなんだよね。俺とはるは
お付き合いさせてもらっています。割と仲良くやってるよ?」と言った。すると後輩たちは驚いて「え?だってはるが先輩との
件はもう済んだって言ってたのに」と言ってきたので「そりゃもう済んだだろうね、成功したわけだから。それとも君たちは
俺とはるの付き合いについて事細かに聞きたかったのかな?」と言った。後輩たちは勘違いだったことに気づいたようで
「先輩!昨日は変なことを言ってすみませんでした!私たちがこんなことを言うのもおかしいですが、はるのことを大事に
してあげてください!」と言ってきた。俺が「大事にはしていくよ。俺の優しさはみんなが知っているだろ?」と冗談っぽく
返したら「それは知ってますけどね。あ、だからはると付き合ってるとかそういうことじゃないですよね?」と言ってきたので
「同情で人と付き合うほどできた人間・・・いや、できてない人間じゃないっての」と返した。後輩たちと俺は笑いあった。
ここではるを待つためだ、と言ってもいいがはるが俺と付き合ってることを隠してたりしたら問題だしな、と思い俺は
「元々所属していた部なんだから様子を見に来るくらい良くない?あ、邪魔だった?」と言った。すると後輩は「いえ、邪魔だ
なんてそんなことはありません。色々と面倒を見てくれるのでむしろ助かってますけど、先輩ってこれから進路とかで忙しい
のかなって思いまして」と言ってきた。俺は「まだ進路を決めてるわけでもないからさ、急に忙しくなることはないよ。
もう少しだけここにいさせてよ」と言った。後輩は「いさせてだなんて私が決めることじゃありませんから。と言って
いてくださいとも頼めないので・・・うまく言葉にできないですね。えっと、ごゆっくりどうぞ」と言っていなくなった。
はると付き合っていることを言えば話は早かったかもな、なんて思った。お互い隠しているわけではないがといって公表を
しているわけでもないので他言無用なのかと思っていたのだ。帰る時もたまたま同じ方向だから、みたいな空気で帰っているので
俺とはるに注目していない限りは気づかないだろうな、と思った。そんなある時、ちょっとした事件があった。いつものように
はるを待つために部活を見ていると後輩の女の子が三人近づいてきた。何か教えてほしいことがあるのかな?と思っていると
「先輩、信じてたのに。先輩の気持ちだからとやかくは言いませんけど、少し残念でした」とだけ告げていなくなってしまった。
俺はまったく意味がわからなかった。信じてたということは何か俺がみんなの期待を裏切るようなことをしてしまったのかも
しれないがそんな覚えはない。自分で言うのもなんだが部活はそれなりに一生懸命見てきたつもりだし、勉強もそれなりにやって
きている。そもそも後輩なのだから俺の勉強なんて関係ないよなと思ったところでその後輩ははると仲良くしていたことを
思い出したので帰りにはるに聞いてみようと思った。そして帰りの時間になった時にはるに「今日さ、はるの友達の女の子に
わけのわからないことを言われたんだけど」と言うとはるは「なに?告白でもされたの?」と言ってきたのでそれはお前が一番
困るだろ、と心の中でツッコミを入れて「なんかね、信じてたのに・・・みたいなことを言われたんだよね。でも俺は何も
裏切るような真似はしてないからさ。わかるかな?」と言うとはるが「あー。そんなこと言ったんだ。もう、ややこしいんだから」
と言った。思い当たる節があるんだな、と思い「どういうことなの?」と聞くとはるが「昨日ね、あの子たちが「今も中井先輩が
部活に顔出してくれるよね、はるって好きだったんじゃなかたっけ?」って言ってきたの」と言ってきたので「そうなんだな。
ガールズトークってやつかな?それで?」と言うと「だから私が「それはもう済んだことだからいいの」って言ったの。そしたら
多分私がフラれたと思ったんじゃないかな・・・」とはるが言った。俺は「なんでそんなぼんやりとした言い方したんだよ。
告白して、成功して付き合ってますって言えばよかったじゃん」と言うと「だってみんなに言っていいかわかんなかったんだもん。
亮介が私と付き合ってるの隠してるかもしれないじゃん」と言ってきたので同じことを考えていたんだな、と思い俺は「よし、
もうこうなったら明日部活で全員に言うか。はるを狙ってる男もいるかもしれないからな」と言ったら「それはお互い様でしょ。
でも亮介が言っていいなら私は大丈夫だよ」と言ってきたので、明日公表することになった。
そして翌日の部活中に俺は昨日俺に声をかけてきた後輩の女の子を呼び止めた。「ねえ、ちょっといいかな」。後輩たちは
俺が急に声をかけたことに対して不思議に思ったようで「なんですか?練習の指示ですか?」と言ってきた。なので俺は
「昨日さ、信じていたのにって言ってたじゃん。その件についてはると少し話したんだけどね」と言った。すると後輩たちは
「はると話したってどういうことですか?わざわざ振った女の子のところに何かを言いに言ったってことですか?そういうのは
良くないと思いますけど」と言ってきた。やっぱりそういう風にとらえてるんだな、と思い「そこが間違いなんだよね。俺とはるは
お付き合いさせてもらっています。割と仲良くやってるよ?」と言った。すると後輩たちは驚いて「え?だってはるが先輩との
件はもう済んだって言ってたのに」と言ってきたので「そりゃもう済んだだろうね、成功したわけだから。それとも君たちは
俺とはるの付き合いについて事細かに聞きたかったのかな?」と言った。後輩たちは勘違いだったことに気づいたようで
「先輩!昨日は変なことを言ってすみませんでした!私たちがこんなことを言うのもおかしいですが、はるのことを大事に
してあげてください!」と言ってきた。俺が「大事にはしていくよ。俺の優しさはみんなが知っているだろ?」と冗談っぽく
返したら「それは知ってますけどね。あ、だからはると付き合ってるとかそういうことじゃないですよね?」と言ってきたので
「同情で人と付き合うほどできた人間・・・いや、できてない人間じゃないっての」と返した。後輩たちと俺は笑いあった。