さて、今日はまたはるとのデートの日だ。以前のデートではテーマパークへ行ったが、個人的にはあまりうまくいかなかった。
もちろんすごく楽しかったのだが、計画通りにいかなかったのだ。まぁはるの計画通りになったんだからそれはそれでありなのかも
しれないが、今度は俺の練った計画でやれることをやりたい!と思った。今日のデートはどこへ行くかと言うと、映画館だ。
実は俺は女性とお付き合いをするのが初めてなのだ。だからこそテーマパークや映画館などのベタベタなプランしか思いつかない。
だがベタってことはみんなから愛されてるってことだろ?と割り切ってデートに行くことにした。今回の計画はこうだ。
まず、待ち合わせは絶対にはるより先に着いている。前回の失敗を踏まえて今回は目覚まし時計だけでなくスマホのアラームも
セットした。これで寝坊することはないだろう。そしてどんな映画を観るんだ?というのが大事になってくると思うがカップルが
映画を観るんだからやっぱりラブストーリーだろう。そして二人で映画を観ながらはるの手にそっと自分の手を置いて、
いいシーンになったら口づけをする。完璧すぎるだろうと思った。それにこれくらいであればできるだろう。前回のテーマパークの
時は色々と余計なことを考えすぎたために失敗してしまったが、二人で仲良く手を繋いで映画を観るだけなんだから大丈夫だ、と
思った。そしてデートの当日。俺は目覚まし時計とは関係なく早く目が覚めた。それだけ心が楽しみにしていたということだろう。
そして準備を済ませて待ち合わせ場所へ向かった。このペースで行けば待ち合わせ場所には10分前には着くので、大丈夫だろうと
思った。そして待ち合わせ場所に着くとまだはるの姿はなかった。よし、とりあえずうまくいったぞ、と思いはるのことを待つ。
すると5分ほどではるの姿が見えた。俺を見るなり「亮介、遅れてごめんね」と言ってきた。なので俺は「いやいや、待ち合わせの
5分前だよ?これで遅いよ、とか言ったらどんだけ俺は心が狭いんだよ」と笑いながら言った。はるは「そっか。ありがとね。
じゃ、行こうか」と言って俺の手を握ってきた。そして映画館に向かう。映画館に着いた。俺は事前にどんな映画がやっているか
調べてあったのではるに「これにしようよ」と言った。ここであらかじめ考えておきました感を出さないほうが大人だろうと
思い偶然その映画を見つけました、を装った。はるは「うん、いいね、それにしよっか」と言ってきた。完璧すぎる・・・
ここまでうまくいくことなんてあっていいのか?なんて思いつつ席に座る。そして映画が始まった。そして少し映画を観た段階で
体に異変を感じた。というか正直に言うとお腹が痛い。ここでトイレに行っては計画が丸つぶれになってしまう・・・と言って
このままいてはもっと大きなことになってしまうかもしれない・・・背に腹は変えられないと思いはるに「ごめん。トイレ行って
くるね」と告げて俺はトイレに行った。せっかくの計画が台無しになってしまうが仕方がない、と思いながらトイレに行った。
ここからが非常に大変だった。お腹の痛みは一向に引かない。といってこのまま席に戻ると大変なことになってしまうかも
しれない。腹痛と戦っていたらあっという間に時間は過ぎていった。そしてようやく腹痛が治まり席に戻ると、映画が終了
していた。俺はどうやら一時間以上もトイレにこもっていたらしい。はるが心配そうに「大丈夫なの?」と聞いてきた。
腹痛に関しては問題なかったので「大丈夫だよ。ごめんね、映画観れなくて」と言った。それに対してはるは「本当だよ、もう」と
言ってきた。ああ、はるのことを怒らせてしまった。といってもう一回同じ映画を観ようと言うわけにもいかないし
ここからひたすら謝って挽回するしかないな、と思った。計画は丸つぶれになってしまったがこの際仕方がない。取り返すぞと
思いはるに「近くのカフェでも行こうか」と言った。はるは「別にいいけどね」と冷たく言ってくる。まだ怒ってるんだ・・・
だがせっかくの映画なのに一人で映画を観ることになったのだから怒っても仕方ないと思った。そしてはると一緒に近くの
カフェに着く。「私、アイスカフェオレね」と言ってはるは黙り込んでいた。沈黙が怖い。俺は精一杯映画でのミスを取り返そうと
「いやー、それにしても映画は面白かったね!」と言った。観てもいない映画のことを語るという最大限のボケをかましたつもり
だった。だがはるは「そうですね」と一言。ここでなんだよと俺がすねても仕方がないので「はるはどのシーンが好きだった?」と
聞いてみた。するとはるは「一人でいる時が楽しかった」と言ってきた。シーンを聞いたはずなんだが、一人の方が楽しかったと
言われてしまった。このままではもう俺と別れることになってしまうかもしれない。俺はもう覚悟を決めて「今日は本当にごめん。
あんな風にお腹が痛くなるなんて思ってなくて・・・。色々と計画してたことも全部ダメになっちゃったし、映画も一人で観て
もらうことになっちゃった。本当にごめん。でも、俺は別れたくないよ。次は絶対に楽しませるから、これからも付き合っていって
ほしいな」と言った。はるはじっと俺を見て一言「約束だよ」と言った。俺は「うん。約束する。でも一つだけいいかな。俺って
デートプランを練るとさ、そっちに気が取られちゃってうまくいかないみたいなんだ。だからこれからは自然に遊べたらいいなって
思うんだけど・・・ダメかな?」と言った。はるはそれを聞くとくすくすと笑いだした。俺は理解ができなかった。なぜ
このタイミングではるが笑うんだ?と思っているとはるが「うん、まあどうせ今日も変な計画してるだろうなとは思ってたよ」と
言ってきた。だから笑ったのか?と思っていると「ねえ。私が怒ってると思った?」と聞いてきた。なので俺は「そりゃもちろん。
だってあんなひどいことをしちゃったわけだから・・・」と言うとはるは「私は怒ってないよ。だって体調不良なんだから
しょうがないじゃん」と言ってきた。安心と同時に俺はわけがわからなくなり「え?じゃあなんで映画が終わってから少し
冷たかったの?」と聞いてしまった。はるはくすくす笑いながら「あれはね、全部映画で言ってたセリフだよ。映画の中でも
カップルが喧嘩してるシーンがあってね、映画を観れなかった亮介のために少しでもお裾分けしようと思って」と言ってきた。
悔しいが、まんまと乗せられてしまった。くそう、と思っているとはるが「でも映画はね、最後は仲直りしてたよ。だから私たちも
仲直りしよっか。元々喧嘩してないけどね」と言ってきた。俺は人として成長してはるを喜ばせようと誓った。
もちろんすごく楽しかったのだが、計画通りにいかなかったのだ。まぁはるの計画通りになったんだからそれはそれでありなのかも
しれないが、今度は俺の練った計画でやれることをやりたい!と思った。今日のデートはどこへ行くかと言うと、映画館だ。
実は俺は女性とお付き合いをするのが初めてなのだ。だからこそテーマパークや映画館などのベタベタなプランしか思いつかない。
だがベタってことはみんなから愛されてるってことだろ?と割り切ってデートに行くことにした。今回の計画はこうだ。
まず、待ち合わせは絶対にはるより先に着いている。前回の失敗を踏まえて今回は目覚まし時計だけでなくスマホのアラームも
セットした。これで寝坊することはないだろう。そしてどんな映画を観るんだ?というのが大事になってくると思うがカップルが
映画を観るんだからやっぱりラブストーリーだろう。そして二人で映画を観ながらはるの手にそっと自分の手を置いて、
いいシーンになったら口づけをする。完璧すぎるだろうと思った。それにこれくらいであればできるだろう。前回のテーマパークの
時は色々と余計なことを考えすぎたために失敗してしまったが、二人で仲良く手を繋いで映画を観るだけなんだから大丈夫だ、と
思った。そしてデートの当日。俺は目覚まし時計とは関係なく早く目が覚めた。それだけ心が楽しみにしていたということだろう。
そして準備を済ませて待ち合わせ場所へ向かった。このペースで行けば待ち合わせ場所には10分前には着くので、大丈夫だろうと
思った。そして待ち合わせ場所に着くとまだはるの姿はなかった。よし、とりあえずうまくいったぞ、と思いはるのことを待つ。
すると5分ほどではるの姿が見えた。俺を見るなり「亮介、遅れてごめんね」と言ってきた。なので俺は「いやいや、待ち合わせの
5分前だよ?これで遅いよ、とか言ったらどんだけ俺は心が狭いんだよ」と笑いながら言った。はるは「そっか。ありがとね。
じゃ、行こうか」と言って俺の手を握ってきた。そして映画館に向かう。映画館に着いた。俺は事前にどんな映画がやっているか
調べてあったのではるに「これにしようよ」と言った。ここであらかじめ考えておきました感を出さないほうが大人だろうと
思い偶然その映画を見つけました、を装った。はるは「うん、いいね、それにしよっか」と言ってきた。完璧すぎる・・・
ここまでうまくいくことなんてあっていいのか?なんて思いつつ席に座る。そして映画が始まった。そして少し映画を観た段階で
体に異変を感じた。というか正直に言うとお腹が痛い。ここでトイレに行っては計画が丸つぶれになってしまう・・・と言って
このままいてはもっと大きなことになってしまうかもしれない・・・背に腹は変えられないと思いはるに「ごめん。トイレ行って
くるね」と告げて俺はトイレに行った。せっかくの計画が台無しになってしまうが仕方がない、と思いながらトイレに行った。
ここからが非常に大変だった。お腹の痛みは一向に引かない。といってこのまま席に戻ると大変なことになってしまうかも
しれない。腹痛と戦っていたらあっという間に時間は過ぎていった。そしてようやく腹痛が治まり席に戻ると、映画が終了
していた。俺はどうやら一時間以上もトイレにこもっていたらしい。はるが心配そうに「大丈夫なの?」と聞いてきた。
腹痛に関しては問題なかったので「大丈夫だよ。ごめんね、映画観れなくて」と言った。それに対してはるは「本当だよ、もう」と
言ってきた。ああ、はるのことを怒らせてしまった。といってもう一回同じ映画を観ようと言うわけにもいかないし
ここからひたすら謝って挽回するしかないな、と思った。計画は丸つぶれになってしまったがこの際仕方がない。取り返すぞと
思いはるに「近くのカフェでも行こうか」と言った。はるは「別にいいけどね」と冷たく言ってくる。まだ怒ってるんだ・・・
だがせっかくの映画なのに一人で映画を観ることになったのだから怒っても仕方ないと思った。そしてはると一緒に近くの
カフェに着く。「私、アイスカフェオレね」と言ってはるは黙り込んでいた。沈黙が怖い。俺は精一杯映画でのミスを取り返そうと
「いやー、それにしても映画は面白かったね!」と言った。観てもいない映画のことを語るという最大限のボケをかましたつもり
だった。だがはるは「そうですね」と一言。ここでなんだよと俺がすねても仕方がないので「はるはどのシーンが好きだった?」と
聞いてみた。するとはるは「一人でいる時が楽しかった」と言ってきた。シーンを聞いたはずなんだが、一人の方が楽しかったと
言われてしまった。このままではもう俺と別れることになってしまうかもしれない。俺はもう覚悟を決めて「今日は本当にごめん。
あんな風にお腹が痛くなるなんて思ってなくて・・・。色々と計画してたことも全部ダメになっちゃったし、映画も一人で観て
もらうことになっちゃった。本当にごめん。でも、俺は別れたくないよ。次は絶対に楽しませるから、これからも付き合っていって
ほしいな」と言った。はるはじっと俺を見て一言「約束だよ」と言った。俺は「うん。約束する。でも一つだけいいかな。俺って
デートプランを練るとさ、そっちに気が取られちゃってうまくいかないみたいなんだ。だからこれからは自然に遊べたらいいなって
思うんだけど・・・ダメかな?」と言った。はるはそれを聞くとくすくすと笑いだした。俺は理解ができなかった。なぜ
このタイミングではるが笑うんだ?と思っているとはるが「うん、まあどうせ今日も変な計画してるだろうなとは思ってたよ」と
言ってきた。だから笑ったのか?と思っていると「ねえ。私が怒ってると思った?」と聞いてきた。なので俺は「そりゃもちろん。
だってあんなひどいことをしちゃったわけだから・・・」と言うとはるは「私は怒ってないよ。だって体調不良なんだから
しょうがないじゃん」と言ってきた。安心と同時に俺はわけがわからなくなり「え?じゃあなんで映画が終わってから少し
冷たかったの?」と聞いてしまった。はるはくすくす笑いながら「あれはね、全部映画で言ってたセリフだよ。映画の中でも
カップルが喧嘩してるシーンがあってね、映画を観れなかった亮介のために少しでもお裾分けしようと思って」と言ってきた。
悔しいが、まんまと乗せられてしまった。くそう、と思っているとはるが「でも映画はね、最後は仲直りしてたよ。だから私たちも
仲直りしよっか。元々喧嘩してないけどね」と言ってきた。俺は人として成長してはるを喜ばせようと誓った。