私、鹿みたいな顔の男に抱き締められてるようです。

「あ…の……。
離れて…もらえ…ませんか?」

離れる気配が全くない。

「聞こえて……ますか?」

返事が返ってこない。

「押し……ますよ」

変化がない。

「押し…ます!」

私は鹿みたいな顔の男の胸板の所を両手で強く押す。

その勢いで鹿みたいな顔の男は、私から離れ…。

私と目が合って、私をまた抱き締めようと…。

「変態ですか!!!」