「お父さん……。お母さん……」

狗岾…さんの目が潤んでいる。

狗岾…さん……良かったですね…。

「…狗…岾…さん……」

狗岾…さんがいきなり私を見たせいで、狗岾…さんの目を避ける事が出来ず。

「離れて……下さい……」

私は狗岾…さんに抱きしめられています……。

狗岾…さんの育ての両親の前で…です……。

すごい……見てます!

「狗岾…さん!!!」

私は人以外の生き物に好かれます。

「洸……ちゃん?
翼と付き合ってくれませんか?」

「洸ちゃん!
翼と結婚して下さい!!」

私は人にも好かれます。

「狗岾…さんは…友達で…」

「「好きじゃないんですか?」」

「好きです!!!」

私は狗岾…さんが好きです。

人だったとしても、きっと……好きになります。